産業カウンセラーと社会保険労務士
産業カウンセラーって何をする人?
「産業カウンセラーとは、企業や組織で働く経営者を含む勤労者、およびその家族を対象に、カウンセリングや組織へのコンサルテーション、教育などの活動を通して、個人とともに組織が抱える多様な心の問題の解決への支援を行い、快適な職場環境づくりに寄与するカウンセラーをいいます。
『産業カウンセラー』と名乗ることができるのは、当協会が実施している認定試験に合格し、会員登録している人だけです。」
と協会発行のパンフレットに書かれています。
私は、以前の職場で社労士の人と名刺を交換したときに初めて産業カウンセラーという資格があるのを知りました。
メンタルヘルスの関係や心理療法を独学で勉強していた私は、この資格にすごく興味を持ちました。
そして、講座を受けカウンセリングを学びました。資格をとることはできたのですが、私の場合、それはカウンセラーの入り口にたっただけのものでした。
どういうことかと言いますと、傾聴のトレーニングは積んだものの実践としてのカウンセリングの場で使えるかというと不十分であるということです。
ただ、一緒に学んだ仲間は、看護師や保健師、ハローワークの相談員、研修講師や学校の先生まで人に関わる仕事のプロばかりの集まりなので、この資格を本業に活かすことにおいては、すぐに使えると言えます。
私の場合は、メンタルヘルス関連のプロとして産業カウンセラーの資格を使うことを考えましたので、まだまだトレーニングが必要ということになったのです。
そういう意味において、現在も産業カウンセラー協会関西支部で先輩カウンセラー(シニア)の方たちにいろいろ学んでいるところです。
講座で学ぶことは、もちろんステップアップになりますが、先輩とのつながりはすごく心強いものです。
というのも、日常会話からプロとしてのカウンセラーの考え方が伝わってくるのです。肌で感じる学びと言えます。
社労士が産業カウンセリングを学ぶわけは?
月例会(講習会のようなもの)や継続学習などに参加していると、社労士の人の割合がけっこう多いようです。
みなさん非常に勉強熱心だと感心します。
産業カウンセラー協会の養成講座では、傾聴を徹底的に学びます。
いろんな心理療法がありますが、傾聴は基本中の基本であり、これができていないといくらすぐれた心理療法でも使えないと思います。
そのことに気がつくまでに私はけっこう時間がかかりました。
今は、社労士として産業カウンセラー協会で学んだことを活かすことができればと思っています。