障がい年金と精神保健福祉相談(大阪府)

社会保険労務士・精神保健福祉士としてあなたの自律と自立を応援いたします

「できないこと」を知り、「できること」をすれば、「何とかなる」場合もある

3つの「できないこと」について

 

1、自分の感情をコントロールするということ

感情や気分というのは、自然と生まれてくるものです。

嫌な気分、不快な感情を意図的に取り去ろうとしても消し去ることはでないのです。

 

「ええ!心理学で怒りをコントロールするというセミナーがあったけれど、どうなの!?」

と疑問に思われる人もいるでしょう。

人間には感情があります。

何か反応があると、瞬間的に怒り・悲しみ・喜びなどが生まれてくるものです。

あって当たり前の、感情なのです。

その根本的なものは、コントロールできないという意味です。

しかし、コントロールできるところはあります。

例えば、

よく見かけるのが、何かをきっかけに怒っている人が、

自分の怒る声でさらに、怒りを盛り上げている。

「これが怒らずにいられるか」というように、ドンドンとエスカレートする!

これは、よくないですね。

そこで、怒りをコントロールするセミナーというのは、

最初にわいてくる怒りの感情は押さえつけることはできないのですが、

怒りを持続させないという方法を教えるというものだと思います。

 

2、現実を思いどおりにすること

 ある程度は自分を取り巻く環境や人間関係などの現実は、自らの努力によって調整していくことはできるでしょう。

 しかし、「こうであるべき」という自分の理想とする状況にすべてを整えていくということは不可能です。

 

3、他人の気持ちを思いどおりにすること

案外多くの人は、現実世界で「ほかの人の気持ちをコントロールしようとして」無駄な努力と苦労を繰り返しているようです。

だけど、「わかっているけど、いいようの思われたい!」

そう思うのは人情だけれど、

例え相手が自分に好意がなくても、バカにしていると感じても、他人の評価・感情を自分の期待どおりにすることはできません。

 そういう意味において、時には「嫌われる勇気」も必要ですね。

 

「できること」をする

1、自分の身近なところから「できること」をみつける

 部屋を少しかたづけでみたり、散歩をしたりしてみる。買い物に行ってもいい。いろいろ「できそうなこと」から手をつけてみる。

 

2、夢を持つのはいいが、自分の現実を知る

 理想や希望を持つことはすごく大切なことだけど、どんなに頑張ってもできないことはあります。

「できること」と「できないこと」を混同して無力感を学習してしまうと「できること」さえできないように思えて自信をなくし、ついに気力も消失してしまうのです。

 

3、嫌な感情さえも逃げずに受け入れてみる

 不安や恐怖、うつな気分を無理に取り除こうとして逃げてしまうことはありませんか。

 誰でも一刻もはやく気分の晴れた状態になりたいというのは当たり前だけれど、人生というのはプラス気分の連続だけではありません。

 

 時には、マイナスの感情とも根気よく付き合う時間も必要なのです。